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No967 ミスティック・リバー 2011年021
STORY ボストンの貧困地区。路上ではジミー、デイブ、ショーンの3人組がボール遊びに興じていた。ボールが排水溝に落ちたとき、不審な車が少年たちの傍に停まる。警官を名乗る2人連れは、3人の内からデイブだけを車に乗せ、静かに走り去った。数日後、デイブは暴行を受け、無残な姿で発見される。それから25年、同地区で殺人事件が発生。被害者はジミーの娘だった。捜査を担当するのは、今は刑事となったショーン。やがて捜査線上にデイブの名が浮かぶ。事件は3人の過去を弄ぶようにして、非情な物語を導いてゆく…。
感想 とても静寂ながら進行するに連れただならぬ緊迫感が漂う傑作サスペンスドラマ。
原作をほぼ忠実に再現した映画なので、確かな答えは存在するのですが、原作の答えを考えないほうが
映画としては色々な見解ができて面白いと思える作品ではないでしょうか。
その最たるは、物語の主要な事件ケイティー殺害の件が原作では偶然と確定している点。
ここはミステリーとしてマイナスとしか思えません。
ドラマとしては現実的といえそうなんですが、ただのレイの息子兄弟の描かれてない確執や嫉妬の線も
充分に映画からは感じられました。自白の内容は偶然だと主張してますが、あの聾唖?の弟の中指をたて憎悪
に燃える目のレイJRを見る限り、兄への復讐からケイティーを狙いすました解釈を暗に導かせた映画の方が
上質に思えますね。
ラストのパレードの場面でも原作では、刑事ショーン・ディバインが、ジミーがデイブが消えた件に関係して
いるのを見抜き、デイブの妻セレステにジミー逮捕を誓うのですが、
映画では、大通りを挟んだパレード越しにショーンが指で銃を作りジミーに撃つ仕草で間接的に表現してます。
この演出も映画の方が巧みだと思いましたね。
このシーンでショーンがジミーを逮捕もせずに、のうのうと放置してると感じ納得行かないと考える人も居ます。悪人はきっちり見える形で裁かれなければ承知しないと考える方は、ここで駄作と認定してしまうようです。
自分としてはジミーはいずれ自分は逮捕されると覚悟しながらも洗い流せない罪の意識と
ミスティック・リバーからの強烈な因果応報を痛恨の念で打ちひしがれながらも顔で笑って心で泣いてる
状態だと思ってやみません。ショーンにしても証拠固めをして逮捕に向かうのか、このままジミーに背中の
十字架のタトゥーだけでなく、生涯見えない十字架をまた一つ背負わせることで苦しみを与えようとしてるのか、
この映画に関しては暈した方が絵になるのではないでしょうか?
ミスティック・リバーは、再見ですが本当に綺麗さっぱり忘れてました。
自分の記憶によれば、クリント・イーストウッドは監督だけに留まらず出演してたハズなんですけど
影も形もない。。。(;´▽`A゛
ジミー同様に、嗚呼・・・勘違いでした。
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Date : 2011-02-20 (Sun)
Category : 映画 サスペンス