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No918~919 『インファナル・アフェア 無間序曲』『インファナル・アフェアIII 終極無間』 2010年 272~273
STORY 『インファナル・アフェア 無間序曲』
1991年、香港マフィアのボス、クワンが暗殺された。離反を目論む手下たちは、跡を継いだハウに抑えられるが、ひとり時期を待っていたサムは、ラウ(エディソン・チャン)を警察へ潜入させる。一方警察学校では、ウォン警部が、クワンの私生児と判明して退学になったヤン(ショーン・ユー)を、ハウの組織へ潜入させた。4年が過ぎ、組織の拡大とクワン殺害の復讐に燃えるハウは、不穏な手下を一掃し、サムも、出張先のタイで襲われ消息を絶つ。そして、香港返還の年がやってきた…。
『インファナル・アフェアIII 終極無間』
潜入警官のヤンが殉職し、10ヶ月。警官として生きる決意をしたラウは、事件について、「ヤンを撃ったのは潜入マフィアのラムで、そのラムを自分が射殺した」と証言し、一時的に庶務課へ移動となる。その間ラウは、警察内に残る潜入マフィアを自らの手で始末してきた。ある日、保安部のヨン警視の部屋で、巡査部長のチャンが自殺する。内務調査課へ復帰したラウは、ヨンが潜入マフィアであるとにらみ、その身辺を調べ始めるが…。
感想 もう一大絵巻と評しても良いほど,完成された傑作。香港のみならず,このノワールというジャンルではアジア映画では右に出る作品は無さそうです。ただ1つ条件が合って1から3まで全て観ないと成立しないので悪しからずご了承下さい。
ここでは,2と3に付いて書きますが,どちらかと言えば好みはヤンとラウの若き日を描く2の方でしょうか。特に驚いたのがヤンの家柄。あんた極道のボスの血を引くエリートでしたか!?
ラウは,ヤン程のエピソードは感じられなかったんだけど若葉の頃の方が野心を剥き出していたかのようだった,尖ったナイフですね。
ラストの粛清合戦,血を血によって塗り替えて行く時代の到来がひしひし。ビギニングとしては,ファムファタールあり,ヤンとラウの絡みありとアンディ・ラウとトニー・レオンが出ずとも相当に盛り上がると思います。この2を観た後に1を観て3に繋ぐのが今となっては正しいのかも知れませんね!
そして3の終極無問でシリーズ完結するのですが,完結具合は賛否両論ありそうです。それは悪人だからラウが精神を病み自爆したと思われがちで呆気なく見られがちなのが原因かと思いますが,実際に只の悪人ならば良心の呵責など起こり得る筈も無く,笑いをかみ殺してるに違い無いですからね。
思うにラウはヤンを倒した時点で心の奥底で目指していた存在が崩壊し,ヤンが愛した女医リーと出会いヤンがうたた寝をしていた椅子に座った時点で超えられない存在ならば同化してしまおうという解決策がラウの自我に関係なく芽生えてしまったように見えました。
勝ち負けなんて,一瞬の余韻を少しの未来にだけくれる出来事の1つなのかも。
凄いシリーズでした!
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Date : 2010-12-30 (Thu)
Category : 映画 サスペンス