STORY 6世紀初頭のデンマーク。その城では、国王フロースガール(アンソニー・ホプキンス)を囲んで、盛大な宴が繰り広げられていた。その場を襲ったのは巨大な異形の怪物グレンデル(クリスピン・グローバー)だった。華やかな饗宴の場は一転、恐怖のどん底へと叩き落とされる。国王は、怪物を退治したものに富と名声を約束し、各国から続々と猛者たちが押しかけてきた。しかし、ことごとく打ち負かされて失望が広がる中、勇者ベオウルフ(レイ・ウィンストン)が現れて、怪物退治を宣言した。武器も鎧も捨て裸で闘いに臨んだベオウルフは、遂にグレンデルを倒すことに成功する。瀕死のグレンデルは、母(アンジェリーナ・ジョリー)のもとへ逃げ帰り、ベオウルフの名を告げて息絶えた。
STORY 1976年。高校を卒業したばかりのフィービー(ジョーダナ・ブリュースター)は、サンフランシスコで母親ゲイル(ブライス・ダナー)と二人暮らし。彼女には、ヒッピー・ムーヴメントにのめり込んでいたフェイス(キャメロン・ディアス)という姉がいたが、7年前、恋人ウルフ(クリストファー・エクルストン)とヨーロッパに行ったきり、その地で自殺して帰らぬ人となる。以来、姉の死はフィービーにとって謎のまま。そこで彼女は、母の反対を押し切り、姉の足跡を辿るべくヨーロッパへと旅立つ。
STORY ここはパリにあるラテン・アメリカの新興国ミランダ共和国大使館の一室である。大使(F・レイ)を囲んでセネシャル(J・P・カッセル)とテブノ(P・フランクール)の三人が何やら密談をしている。やがて、大使がバッグからいわくあり気に取り出したのは麻薬のコカインだった。三人はニンマリとほくそ笑んで各自の分け前を手にして去った。その夜、セネシャル家の晩餐に招ばれていた大使とテブノ、テブノ夫人(D・セーリグ)、そして独身でアル中の女フロランス(B・オジエ)は連れ立って出かけたが、主人のセネシャル夫人(S・オードラン)は「約束は明晩です」といって怪訝な顔をした。仕方なく一同は行きつけのレストランに足を運んだが、そこでは今朝死んだという店の主人の通夜が行なわれていた。以後、幾度か食事をしようとするが、その毎にアクシデントが起こって何も食べられなかった。