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STORY文明が崩壊して10年あまり。空を厚い雲が覆い、寒冷化が進んだ世界には生物の姿はなく、食料もわずかしかない。生き残った人々のなかには、人を狩り人肉を食らう集団もいた。そんな大地を、ひたすら南を目指して歩く親子がいた。道徳や理性を失った世界で、父親は息子に正しく生きることを教える。自分たちが人類最後の「希望の火」になるかもしれないと。人間狩りの集団におびえながらも、二人は海にたどり着く…。 感想 終...
STORY
文明が崩壊して10年あまり。空を厚い雲が覆い、寒冷化が進んだ世界には生物の姿はなく、食料もわずかしかない。生き残った人々のなかには、人を狩り人肉を食らう集団もいた。そんな大地を、ひたすら南を目指して歩く親子がいた。道徳や理性を失った世界で、父親は息子に正しく生きることを教える。自分たちが人類最後の「希望の火」になるかもしれないと。人間狩りの集団におびえながらも、二人は海にたどり着く…。

感想
終末を向かえる荒廃したアメリカ大陸をひたすら南下する,ホームレス親子。
突然、何かが起きて世界は,壊滅的ダメージを受けたらしい。
原因には一切触れずじまい。ヴィゴは窓の外を見ていち早く対策を打ったように見えたが,なんだったんだろう?。普通のSFだと最後のドンデン返しに宇宙人の来襲とかかませる伏線にも使えそうなんだけれど,どっこいこの作品は文学的で奇策は無しです。1人の人間が知りうる限界や奢れる人間への限界が見受けられます。
美しいヴィゴ・モーテンセンも,汗や垢,土煙でやせ衰えた肉体をコーティングされ襤褸を身にまとえば立派なルンペンの完成です。
ヒゲ剃れよ!
ムサい。
文明と秩序と食の尊さを実感。食糧も世界的に底を尽き,野生動物すら,どこにも存在しないとなって,いよいよ腹が減れば草や木でも食って満たすのでしょう,しかしそれすら無くなってしまうば,悪人が取る行動は人狩り!
人肉を喰らうって行為は,海上や山岳遭難者が極限化の中で生き延びる最終手段としては許されるとされているようだが,その場合でも大抵は屍肉なのでは無いだろうか?。こちらは確実に生きているし,生きようとする意志も感じられるだけに,嫌悪感あり。美味いのかも知れないけど,理解できる言葉を発する生命体を殺してから喰らうって,吐き気。やはり終末世界での財宝であります,缶詰めを求めて,さまよいたい。親子のコーラを飲むのを見て,無性に飲みたくなった!
徐々に,生きる為に息子を守り通す為に本来の自分を見失いつつ命をすり減らす父を息子が乗り越えながら,成長する終盤。桁外れのサバイバルでは父が正しいのだろうが,利己に走りすぎると人肉は食べないもののメンタルは人喰いと変わらなくなってしまうのを父の背中を見ながら息子は学んでしまったようにも見えた。
海に辿り着けば劇的に変わる。父が信じてやまなかったものは,海の恵みだったのか,寒冷を避けるための安住の地を夢見たのか,息子に一目,海を見せたかったのかは定かでは無い。あるいは本能の赴くままに母なる海に帰りたかったってのは出来過ぎかな,出来過ぎといえば,息子の新たなる旅路の第一歩で颯爽と登場する一家。
ちょっと余韻を潰してるように思う。
間が大事では?。
ただ一家の母の笑顔を見ていると,息子の母親(シャーリーズ・セロン)の選択の過ちを暗に示しているようにも見えた。死ぬことが贅沢なんてのは間違いではないのだろうか?。

私的評価
Good movie
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- Date : 2011-02-04 (Fri)
- Category : 映画 SF